A7075(超々ジュラルミン) 放物面ミラー
- 素材
- アルミニウム、A7075(超々ジュラルミン)
- サイズ
- Φ15mm×20mm
- 精度
- Ra20nm
- 業界
- 半導体
こちらは、超精密非球面加工機 ULG-100D(SH3)を用いて加工したA7075(超々ジュラルミン)製の放物面ミラーです。サイズはΦ15mm×20mmになります。
半導体業界において、放物面ミラーはレーザーの散乱を減らし集光能力を上げる目的で使用されるのが一般的で、集光能力向上のためには高い精度が求められます。そこで木村製作所は超精密非球面加工機 ULG-100D(SH3)を用いてこれを加工、表面粗度Ra20nmという極めて高い精度を実現しました。
アルミ合金の中で最も強度が高いA7075(超々ジュラルミン)。最も一般的なアルミ合金であるA5052と比べ、このA7075は耐食性や溶接性が劣るものの強度・硬度は非常に優れています。したがって、バットなどのスポーツ用品や航空宇宙分野などにも利用されており、なんとかつては日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)にも使われていました。
A7075は、鉄の3分の1以下、チタンの3分の2以下という軽さと優れた強度・硬度を併せ持つ素晴らしい金属材料です。しかしながら、その硬度の高さゆえに難削材とよばれており、このA7075を高い精度で加工できるメーカーは日本全国を見てもほんの一部です。