通常のものづくりは、図面をもとに部品を製作します。それに対してリバースエンジニアリングは文字通り、部品から図面を作成、部品を製作するものづくりの流れのことを指します。部品から図面に戻す(=リバース)ということで、リバースエンジニアリングと言われます。
リバースエンジニアリングは従来、金型や木型の分野で一般的なキーワードでした。最近では一般部品の世界でもリバースエンジニアリングという言葉がよく聞かれる様になってきました。
特に昨今、このリバースエンジニアリングが改めて注目を集めています。
メーカー純正品の部品だと、ちょっとした部品でもメーカー管理費がのるため、かなり割高になります。
もちろんメーカー純正品の部品でなければ設備全体の信頼性に関わる箇所については、メーカー純正品を使うべきです。ですが箇所によっては部品から図面を起こし、適正価格でスペアパーツを製作することも設備保全コストダウンの為には必要なことではないでしょうか。
必ずしも現状の部品がベストとは限りません。既存の部品にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングやセラミックコーティングなど、耐久性が向上する表面処理加工を付加することによって耐久性が向上するケースは多々あります。リバースエンジニアリング工場では、そうした視点からアドバイスをさせていただいています。
例えば磨耗が激しいシャフト部品、新たに新品の部品をご購入されていませんか?シャフトの磨耗は、実はセラミック溶射などによる肉盛り・研磨加工・仕上げの表面処理加工等により、新品を購入せずとも磨耗したシャフトを部品再生することが可能です。また表面処理加工を変更することにより、既製品よりも耐久性を向上させることも可能です。高精度な部品の再生こそ、我々リバースエンジニアリング工場が得意とするところです。
工場には古い設備がたくさんあります。御社の工場もそうだと思います。そして昔購入した設備の部品が現在はつくられていない、あるいは製造したメーカーが既に現存しないケースも多々あります。こうした時にリバースエンジニアリング工場がお役に立ちます。リバースエンジニアリング工場では大手自動車メーカー様と長年お取引をしており、古い現場設備の補修パーツのリバースエンジニアリング(部品再生)に数多く取り組んできた実績があります。必ずや御社でもお役に立てるはずです。
リバースエンジニアリングをもっと、一般部品の世界でも普及させたい。
それが、私たちがリバースエンジニアリング工場を立ち上げた理由です。
ワークをご送付ください。
ワーク到着後、お見積りと納期のご連絡をいたします。
ご発注の場合は、そのまま製作に着手します。
完成後、お預かりしたワークと、新たに製作したワークをご送付します。
部品再生の場合は、再生したワークをご送付いたします。
当社の生産現場では洗浄機を使用しているのですが、
その洗浄機の消耗部品であるノズルを数ヶ月に1度、交換する必要がありました。
ところがそのノズル、1個10万円近くもするのです。
どうみても1/3くらいのコストで製作できそうなのですが図面が無いこともあり、
しぶしぶ高い消耗品を購入していました。
そうした中でこのサービスのことを知り、
見積りをとるとやはり1/3のコストで製作ができるじゃあありませんか。
現在はリバースエンジニアリング工場を活用して、
可能なものについては部品の置き換えを行い、コストダウンにつなげています。
最初は不安でしたが、しっかりした仕事をしてくれるので安心して頼めます。
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品質管理部を設け、充実した検査体制を整えることにより、ピッチ間公差や面粗度など、あらゆる測定器を使用し、必要に応じて検査成績書を添付いたします。
弊社では、あらゆる測定器を使用し、機械だけでは生み出せない、ミクロン単位の超精密加工品の製造も行っております。
お客様のニーズに的確に応えるため、加工品の品質を非常に重要なものとして、品質管理部を設けております。
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弊社では、お客様により良い品質を提供する為に、先ず現場作業工程ごとに各作業者が加工を終えた際、必ず測定を行い各寸法の精度保障として責任印というものを図面上に全チェックすることを徹底しております。
必要に応じて検査成績書も添付いたします。
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品質マネジメントシステムに関する国際品質規格ISO9001認証を2009年11月に取得いたしました。
また環境マネジメントシステムに関する環境規格ISO14001認証を2008年3月に取得いたしました。
当社では旋盤・マシニングセンタ・フライス加工・各種研削盤を保有しており、一貫体制による加工サービスが可能となっております。また3DCAD及び5軸加工機も保有しております。
材質 | 鉄・ステンレス・アルミ セラミック・各種難削素材 |
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加工 | 切削加工、研削加工 |
ワーク寸法 | |
旋盤 | 全長500mmまで |
NC旋盤 | φ6~φ220 |
NCフライス | 200□ 長さ 600mm |
マシニング | 300□ 長さ 600mm |
NC円筒研削 | φ6~φ220 |
N円筒研削 | ~500mmまで |
内面円筒研削 | φ6~φ220/200mm |
平面研削 | 200□ ×500mm |
治具研削 | φ6~ |
お客様から頂いたのは、設備のオーバーホールの際に、摩耗していたシャフトを再生してほしい、というご依頼でした。
「ハードクロムを表面に載せたシャフト部品の磨耗が激しくて困る。部品自体が高価なのでなんとかできないか?」とのお話です。
こういったケースでは、まずお預かりしたスピンドルの表面を研磨加工し傷等を慣らすことから始めます。
通常の部品再生の場合であれば、ハードクロムを部品全体にめっき処理を行い、100μ~200μの厚さまで肉盛した後に、研磨加工を行い仕上げ、完成とすることができます。
しかし今回は、お客様はシャフトの寿命が短いことでもお悩みでした。詳しくお聞きすると、実は1~1年半といったスパンで磨耗したシャフトを新品で購入されており、設備のランニングコストが大幅に高くなっていたのです。
このようなお悩み事はリバースエンジニアリング工場によく寄せられるお悩み事のひとつです。
そこで私たちは表面処理の変更による部品の長寿命化をご提案しました。今回のケースはシャフト表面の硬度と耐摩耗性が課題であると考えたからです。そのため、硬度がHv800~900程度であるハードクロムメッキに代わり、Hv1200~1300程度を実現できるセラミック溶射をご提案し、ご快諾頂けました。
結果、シャフトの寿命を3倍以上に延ばすことができ、今も大変お喜び頂いています。
このように部品破損や磨耗しても場合によっては再生が可能です。またリバースエンジニリング工場では、各種機械加工を始め、表面処理加工も駆使して部品再生に取り組んでおり、部品に対するコストダウン、機能性向上や長寿命 化の総合的な提案を行うことも可能です。
「この部品を直せないか」、「この部品の替わりが欲しい」などお困りの際はぜひご相談ください!!
部品の補修・再生の仕事はお客様の工場の製品製造に直結しており、失敗が許されない仕事でもあり、再生の仕事は常に緊張する仕事です。
その反面、普段は営業担当しか接触することのないお客様と我々製造現場が、ダイレクトにやりとりを行い、感謝して頂くことも多いため、やりがいのとても大きい仕事です。
高精度シャフトやスピンドルについては、適正な補修・再生金額が意外に知られていないように思います。また、それ以前にシャフトやスピンドルの補修ができるということを ご存知でないお客様もいらっしゃいます。
リバースエンジニアリング工場では、お客様の現状に適した提案、症状に応じたオーバーホール、適正な補修・再生価格を提示し、製作後の検査を徹底して行うことで、お客様の不安を少しでも解消できるよう取り組んでいます。
シャフトやスピンドルの補修・再生では、どのような加工、表面処理が良いのか、また、より長く安全に使用するにはどのような事を行えば良いのかなど、お困りの事があればぜひご相談ください。
営業として日々お客様と接する中で多くのご相談をいただきます。
例えばあるメーカーの純正交換品が納期が1ヶ月以上かかるなど、お悩みの方も多くいらっしゃいます。
特に設備の位置決め用ピンやパレットなどは、部品形状が単純な割にメーカーに頼むと、かなりのコストと納期が嵩む等のお悩みがあり、こういったご相談は木村製作所に頂くことが多いです。
生産設備が故障した時や、消耗部品だけを購入したい時に、納期やコストが大きくなるメーカー以外にどこに頼めば良いんだろうと悩んでいる人も少なくないと思います。
リバースエンジニアリング工場では図面がない部品であっても、実物をご送付頂ければ部品の再生や複製を行うことができます。
そんな手軽さや便利さがリバースエンジニアリング工場にはありますので、悩んでいる方を一人でも多く手助けできるサービスでありたいと思っています。
生産設備の構造部品、消耗部品は多くの工場や製品の生命線を担う、重要な機械要素です。
そのため古い設備部品やメーカー特注部品等が故障した場合には損害が発生しやすく迅速な対応が求められます。
しかし古い部品や、図面が標準で存在しないメーカ特注部品は、メーカーの設定している標準的な製品よりも高い価格で購入していたり、製作納期が数ヶ月掛かったりしているケースが多いのが実態です。
そういった現実の中、「図面のない部品であっても、簡単かつ迅速に、安く部品を製作できるサービス」があればとの思いから、われわれはこのサービスを始めました。
そんなリバースエンジニアリング工場.com、これまで部品の再生や図面のない部品の複製、高額なメーカー部品に悩んだことのある企業様に多くご利用いただき、多くの製作事例と経験を増やすことができました。
もし図面のない部品や部品の再生でお困りなら、お手伝いできることがあるかもしれません。
お気軽にご相談くださいませ。